インボイス制度の中身とその目的とは?

「インボイス制度」とは、消費税に関する制度です。
まずは消費税について、例を出して解説します。

スーパーやコンビニなどで買い物をしたら、自分で税務署に消費税を払いにいくのではなく、お店に消費税を支払います。
その消費税は、「お店が預かっている状態」で、後から税務署に納税されています。

あなたが、個人でイラストを描いてそれをお客様に売る仕事をしていたとします。
ツイッターやYouTube用の似顔絵イラストが欲しいというお客様に、1つ1,000円で販売したとして、お客様にお金を支払ってもらうために「請求書」を作ります。

今までは、ネット上にあるような請求書テンプレを使い、そこに商品代金1,000円と、消費税100円の合計金額1,100円と記載していました。

クライアントが1,100円支払ってくれたら、100円の消費税は税務署に支払わなくてはならないのですが、実は1,000万円以下の売上しかない人は、100円も自分の売上としてOKだと認められていました。

しかし、政府としてはやはり税金をしっかりと集めたいということで、国が決めた形の請求書を使い、そこに自分の登録番号を書いてお客様に渡しなさい、という風に変更すると決めました。
これが、「インボイス制度」です。

どうして決まった請求書だと税金を集めやすいのか?という疑問はあるかと思いますが、話が長くなりすぎるため今回は割愛します。
「国が消費税をなるべくきっちりと集めたい」という目的で、それには「適格請求書」という決まった形式の請求書を使う必要がある、ということを理解しておいてください。

インボイス制度がキャバ嬢に与える影響

ややこしい話なので、まずは結論からお伝えします。

キャバ嬢の仕事をしている方は、インボイス制度がスタートしても、とりあえずはスルーで大丈夫です。

理由をなるべくわかりやすいように解説していきますね!

キャバ嬢の「給料」から紐解く

キャバ嬢はお店から給料をもらっていますが、本来は「給与」ではなく「報酬」と呼ぶケースが多いと言われています。

普通の会社員のように会社と雇用契約を結んでいた場合は「給与」となりますが、キャバ嬢は自分で商売をやっている「個人事業主」(開業届を出していない場合はフリーランス)であり、個人事業主(またはフリーランス)がクライアントからもらうものを「報酬」と呼ぶからです。

つまり、最初に例に出した「イラストを販売する仕事をしている状態」と同じです。
お店の店長は上司ではなく、クライアントという訳ですね。

しかし、雇用契約があるのかどうかはケースバイケースであり、お店によって変わったり、キャバ嬢によって違ったりしますので、一概には言えません。
そもそも、ほとんどのキャバ嬢さん達は自分が「個人事業主」であるということをわかっていませんし、お店側も「給料」と表現するため、「キャバ嬢はお店に雇われている」と捉えるのが普通です。

お店に雇われておりお店から「給与」をもらっていた場合、その中に消費税は含まれていません。
お店は、「給与」に対しては消費税を払わなくては良いという決まりがあるからです。

対して、お店から「報酬」としてお金をもらっているのであれば、そこには消費税が含まれていなければなりません。

私自身、数多くのキャバクラ店で働いてきましたが、「あなたには報酬を支払い、消費税も加えますね」などと言われたことはありません。

そして、イラストを売る仕事のように、店長に請求書を出して報酬を支払ってもらったこともありません。

私達キャバ嬢は「お店から消費税を払ってもらっていない」という状況になります。

インボイス制度とは、消費税を漏れなく納税させたいという意図であるため、そもそも消費税をクライアントから預かっていないキャバ嬢には関係が無い、ということですね。

まとめ

インボイス制度の開始は、2023年10月からとなります。
そのため、今現在ではまだまだわからないこともあり、この記事でもざっくりとしか解説できていません。

今後もインボイス制度がナイトワーク従事者に与える影響について調査を続けていきますので、また新しい情報があれば随時お伝えしますね!