ナイトワークで働いていると、つい不規則な生活になりがち。夜中にお腹が空いて何かをつまんでしまったり、つい食べすぎてしまったりと、体型管理に悩んでいる方も少なくないはずです。
「最近、体が重く感じる…」「夜に食べると太りやすい気がする」そんな声に応えて、今回はナイトワークのライフスタイルに寄り添った、無理なく続けられるダイエット食&食材選びをご紹介します。
夜遅くの食事でも罪悪感なし。体にやさしく、仕事にも支障をきたさない賢い食べ方で、キレイも体調もキープしていきましょう!
夜遅くでも安心。低カロリーで満腹感を得られる食材
仕事終わりにどうしても小腹が空く——そんな夜でも太りにくい食べ方はあります。
ポイントは「水分と食物繊維が多く、エネルギー密度の低い食材」を選ぶこと。少量でもお腹が満たされ、余計なカロリー摂取を防げます。
キャベツ・レタスなどの葉物野菜
100 gあたり約15 kcal。食物繊維と水分が豊富で、シャキッとした食感が満腹中枢を刺激します。生サラダにするほか、軽く蒸して温野菜にすると体が冷えにくく、夜でも胃に優しい食事になります。
しらたき・こんにゃく
100 gあたりおよそ6 kcal。ほとんどが水分と食物繊維で出来ているため、麺類の代替に最適です。しらたきを和風だしで煮込めば、満足感を保ちつつ糖質を大幅にカットできます。
きのこ類(しいたけ・エリンギなど)
100 gあたり約20 kcal。歯ごたえがあり、噛む回数が自然と増えるため少量でも満腹感が得られます。ビタミンDや食物繊維が腸内環境を整え、翌日のコンディション維持にも役立ちます。
夜遅くにどうしても食べたくなったときは、これらの食材をベースにした野菜スープや味噌汁に置き換えると、体を温めながら少量で満足感を得られます。こうした“低カロリー×高満腹”の工夫を習慣にすれば、ナイトワーク後でも無理なく体型をキープできます。
ダイエット中でも欠かせない「たんぱく質」の役割と摂り方
たんぱく質を十分に摂ると、満腹感が持続し基礎代謝も維持できるため“痩せやすい体”をキープしやすくなります。ナイトワークのように活動時間が長い仕事では、筋肉量を落とさないことが体調管理の第一歩。目安としては体重1kgあたり1.2〜1.5gを目標に取り入れると、筋肉の分解を防ぎながらダイエット効果を高められます。
鶏胸肉(100gあたり約22gのたんぱく質 / 約110kcal)
低脂肪・高たんぱくの代表格。ゆでて裂いてサラダにのせるだけでもOK。スープ仕立てにすれば深夜でも消化に負担をかけにくく、満足度もアップします。
卵(Mサイズ1個でたんぱく質約6g / 約80kcal)
必須アミノ酸をバランス良く含み、調理が簡単。ゆで卵を作り置きしておけば、帰宅後すぐに食べられます。夜遅い時間帯でも胃もたれしにくいのが利点です。
無糖ヨーグルト(100gあたりたんぱく質約4g / 約60kcal)
乳酸菌が腸内環境を整え、夜食に最適。小さじ1杯のナッツやベリー類を加えるとビタミン・ミネラルも補えて、ダイエット中の栄養バランスが整います。
たんぱく質は噛みごたえがある食材が多いため、量を抑えても満足感が長続きします。夜食を選ぶ際は、炭水化物メインのスナックではなく、これらのたんぱく質源を中心に組み立てると無理なくカロリーをコントロールできます。
夜勤でも続けやすい「ゆる食事コントロール」
厳しすぎる制限は長続きしません。
夜型リズムのままでも取り入れられる“ゆるめのルール”で、無理なくカロリーを抑えましょう。
間食は「質」を変えてカロリーカット
甘いスナックを常備すると手が伸びがちです。代わりに食物繊維と良質脂質がとれる素焼きナッツ、または糖質控えめのプロテインバーを持ち歩くと、空腹を抑えつつ血糖値の急上昇を防げます。
夜の炭水化物は“量より質”で調整
仕事後に主食を抜くとエネルギー不足になりがち。白米・菓子パンは避け、少量の玄米・全粒粉パン・オートミールに置き換えると、血糖値の上昇がゆるやかになり脂肪がつきにくくなります。
食べる時間とメニューを軽めに組み合わせる
深夜に高脂質の食事をとると消化が追いつかず翌日に残ります。帰宅後は具だくさんの野菜スープやゆで卵+サラダなど、胃に負担をかけないメニューで“軽めに済ませる”ことを習慣化すると、寝付きと翌朝の体調が大きく変わります。
夜食が不可欠なときでも「内容」と「時間」を整えるだけで体への負担は大幅に軽減できます。ルールはあくまで“緩やか”に設定し、ストレスなく続けることがダイエット成功の近道です。
ナイトワーク後に取り入れたいリカバリーフード
深夜勤務のあとこそ、胃に負担をかけず栄養をチャージするリセットメニューが大切です。翌日のむくみや疲労感を持ち越さないために、消化がよくビタミン・ミネラルを補える食材を選びましょう。
スムージー
ほうれん草やケールなどの葉物野菜と、バナナ・ベリー類をミキサーにかけるだけで、食物繊維と抗酸化ビタミンを手軽に補給できます。液体なので消化器への負担が少なく、疲れた体でもスッと飲みやすい点がメリットです。
味噌汁や野菜スープ
発酵食品である味噌は腸内環境を整える乳酸菌が摂取できます。具材にきのこ・豆腐・わかめを加えれば、食物繊維とたんぱく質も同時に確保。温かいスープは副交感神経を優位にし、寝つきを助けてくれます。
バナナと素焼きナッツ
バナナはカリウムが豊富で、立ち仕事によるむくみを和らげる食材。ナッツはビタミンEや良質脂質が含まれ、少量でも満足感が得られます。どちらも常温保存ができるため、帰宅後すぐに摂りやすい点が魅力です。
ポイントは「軽め・高栄養・消化に優しい」の三拍子。夜遅い時間でも体をリセットできるメニューを習慣にすれば、コンディションを崩さずに働き続けやすくなります。
まとめ
ナイトワークは生活リズムが不規則になりやすく、食事管理が難しくなる傾向があります。しかし、無理のない工夫を取り入れれば、健康的な体型を無理なくキープすることは十分可能です。
本記事で紹介したような「低カロリーで満腹感のある食材」や「たんぱく質中心のメニュー」、そして「夜勤にも対応できる緩やかな食事制限」を意識すれば、食事によるストレスを抑えながら、体調と見た目の両方を整えられます。
さらに、勤務後の体を労わるリカバリーフードを習慣にすることで、疲れを翌日に持ち越さず、コンディションを安定させることができます。
自分の体調やライフスタイルに合わせた「無理なく続けられる食事法」を見つけることが、ナイトワークを長く快適に続けるコツです。食事管理を味方につけて、内側から輝ける毎日を目指しましょう。